ストーリー

Aktarを作った理由

始まりは、300 MBのログファイルと共有ダイアログでした。

チームメイトが、昨夜クラッシュしたときのログを必要としています。サイズは300 MB。メールには大きすぎるし、Slackに貼っても数か月で流れて消えてしまう。だからクラウドドライブに置くことにします。アップロードして、共有設定を開き、閲覧できる人を選び、リンクをコピーして送る。

5分後:

僕はソフトウェアエンジニアで、こういうことを毎週のようにやっていました。ログ、ビルド、画面収録、同僚に渡すデータベースのダンプ、クライアント向けのPDF、バグ報告用のスクリーンショット。

もどかしかったのは、その間ずっと自分の Cloudflare R2 バケットにお金を払っていたことです。でもそこにファイルを入れるには、Cloudflare のダッシュボードにログインして、バケットまでクリックでたどり、アップロードして、公開リンクを手で組み立てなければならない。結局、自分と自分のファイルの間に他人のサーバー、そしてたいていはサブスクリプションを挟むツールに頼り続けていました。

どんなファイルもドロップするだけ。リンクが手に入る。行き先は自分のバケット。

そこでAktarを作りました。メニューバーのアイコンにファイルをドロップするか、どのアプリからでもショートカットをひとつ押すだけで、ファイルは自分のS3互換ストレージへ直接届きます。1秒後にはリンクがクリップボードに入っています。形式はそのままのURL、Markdown、HTMLから選べます。アカウントも、権限のダイアログも、間に挟まる他人のサーバーもありません。

ファイルの種類は問いません。ログ、ビルド、動画、十数枚のスクリーンショットをまとめてでも大丈夫。バケットが非公開なら、Aktarは自動で期限切れになる一時リンクを作ります。

アプリより長生きするリンク

ここがいちばん大事にしている部分です。Aktarが発行するリンクはすべて、Aktarではなくあなた自身のストレージを指しています。停止されるAktarのサーバーも、解約するプランも、失うアカウントもありません。もし明日Aktarがなくなっても、これまでに共有したリンクはすべて動き続けます。

  • サーバーなし

    ファイルはデバイスから自分のストレージへ直接届きます。

  • アカウントなし

    登録は不要。バケットを追加すればすぐ使えます。

  • トラッキングなし

    アプリは何も収集しません。アナリティクスさえも。

  • キーは手元に

    Keychain、Credential Manager、Keystoreに保存されます。

  • どんなファイルでも

    ログ、ビルド、動画、PDF、スクリーンショット。

  • オープンソース

    無料でMITライセンス。すべてのコードを読めます。

Aktarが動く場所

最初はMacのメニューバーアプリでした。今ではスマートフォンやRaycastでも使えて、対応先はこれからも増えていきます。

これから

AndroidはGoogle Playで審査中で、WindowsアプリはMicrosoft Storeで公開されました。その先はあなた次第です。何を共有していて、何が邪魔になっているのか、GitHubで教えてください。

名前について

Aktarはトルコ語で「転送する」「渡す」という意味です。このアプリがやるのは、まさにそれだけ。

Mert Topuzソフトウェアエンジニア、Aktarの作者